甲斐さん夫婦(地元の人)

甲斐さん夫婦

「宝んしんかんさん」の愛称で親しまれています。

プロフィール

神職を継ぐために地元にUターン。古い蔵をリノベーションしたワインショップやレストランを経営しています。

紹介

・甲斐大史さん、千和さん

Q:お仕事内容について教えてください

本職は神社に奉仕して神事や祭を執り行う神職をしています。「宝んしかんさん」(宝八幡宮の神官さん)、の愛称で親しまれています。神社には神様が居られて、地域の皆さん(氏子)を見守ってくれています。お祭りなどの神事を司り、神様と皆さんをつなぐ仲執持(なかとりもち)(仲介役)として、お願い事を神様にお伝えしています。
また、学生時代のアルバイト先で料理の奥の深さにのめり込み、10年ほど三重県伊勢市のフランス料理店で修行をさせてもらいました。神職を継ぐために地元にUターンしてからは、神職の傍ら、食を通して地域の宝(ひと・もの・こと)をつなげ和楽饗宴を目指す会社を立ち上げ、古い蔵をリノベーションしたワインショップや隣の玖珠町でレストランを経営し、その他に民泊や神社体験などを行っています。そして、今年から米作りも始めました。(笑)

Q:大変なことは?又は楽しいことを教えてください

それぞれの分野が専門なので、別々の脳みそで考えなければいけないので、頭の切り替えが大変です。
また、今年から始めた米作りは無農薬にこだわったこともあり、田の草取りがとても大変でした。しかしながら、秋の収穫の嬉しさと言ったら格別でした。実際に経験することで、どんなに手を尽くしても、最後は神様に祈るしかない豊作祈願や、収穫の感謝を祝う秋のお祭りなどの大切さを改めて感じ、神事を司る祝詞の言葉にも一層力が入りました。この様に、本職プラスαで、自分の好きなことを仕事にしながら生活できることはとても楽しいです。

Q:九重町での暮らしはどうですか?

温泉が多く、山は雄大で水は美味しい、とにかく自然が豊かで良い処です。都会は、おしゃれなお店や欲しい物が何でもそろっていて一見便利そうに見えますが、その過剰さゆえに、無駄なものが多い様にも思えます。これから先、「田舎の暮らし」の需要は益々高まってゆくのではないでしょうか。

Q:今後の夢について教えてください

隣の玖珠町で経営しているレストランを神社の近くに移して、宝八幡宮の周辺でワインの販売、レストラン、農泊、米作りを通した体験事業、また、神社ツーリズムなどすべてがこの周辺で完結する流れを構築していきたいです。

Q: 移住を考えている人へアドバイス、メッセージをお願いします 

ここのえは、自然豊かで幸福度が高く、健康寿命も長く、多くを望まず生活するには、とても良い環境だと思います。しかし、自然と暮らすということは、虫は出るし、草が生えたら草刈りは必要だし、雪は降るし、寒いし、近所付き合いはあるし、干渉されるし…思い描いた「理想の田舎暮らし」よりもっと大変かもしれません。出来れば体力のある、若いうちに家族で移住したほうが、賢明かもしれません。とは言え、冒頭で述べたように、ここのえはとても良いところです。ぜひ田舎で一緒に暮らしましょう!

メディア掲載情報

BASARE 第2号(2015年2月15日発行)甲斐大史さん

BASARE 第11号(2019年9月17日発行)甲斐大史さん

( 取材者: Shunsuke )

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